お化け出て来い

蔦に奪われそうな橋脚

 いくつ思い浮かべられるか姫と数えてみたけれど、なかなか思い浮かばないものだ。西洋お化けには余り縁がないのだと判明。日本の百鬼夜行は発想が豊かだね。いやいや西洋にもその国独自のお化けたちが居るはずだから知らないだけだね、きっと。という訳で今日はハロウィンディナー。何を作ろうか。午前中は事務片付け。午後訪問一件。銀行振り込みを忘れていたからどうにもならない。又振込みに走らなければならない。いっそ一年分払ってしまえばよいのだが貯金残高を見ると怖くてそれが出来ないのだ。
 結局地道にこつこつとその日を締めくくって生きて行くのが良いのかもな。私の気の小ささから言えば。
これから引越しを本格的に進めるにあたってもっとも危険因子である子猫をかえるちゃんにお預かり願うことにした。何しろケージから出たとたん彼らは黒と白の稲妻と化し、足の間を駆け抜けジャンプして空中を斜めに横切り、カーテンを天井まで駆け上る。しみじみと猫は猛獣であると思い知る。今もカーテンの表と裏によじ登って戦いを展開している。痛むからやめてと叫んでも「そんなのかんけいねえ」と夢中でよじ登り飛び降りを繰り返す。子猫の破壊力を甘く見たらいかん。犬のほうがはるかに飼い易いと私は思う。ガラスを割るのではないかと思うくらい全力で突進するなんてことは子犬はしない。