パルコで感じたこと

 昨日姫が塾に行っている間(夜20時から21時20分まで)駅ビルに隣接して出来たパルコに行ってきた。素敵なオフィス用品のお店があった。パンダ姐さんとジョナサンが私のために誕生日プレゼントを選んでくれたお店だった。私がほしいと思うものを見つけてくれたことに感謝。親分はライカのミニチュアのデザインのデジタルカメラを見つけた。同じ価格で国産のもう少し性能の良いものが買える。一眼レフで。だけどライカは可愛い。昔彼が某新聞社に居てカメラと記者を兼任していたことがあった。あの時この人は良い写真をとる人だなと思った。彼の写真は空気が動く。温度が感じられる。風がある。時間が出来たらたくさん写真を撮るといいなと思うが、「目が弱くなってピントが決まらない」とかたくなに拒む。私の為にとってくれたらよいのにナ。私が喜ぶからというだけで又写真を撮ってくれたらよいのにな。彼が仕事をやめて何を始めるのか、とてもワクワクしている。私も彼だけの為に何かをしようと思う。それがスケッチになるのか、詩になるのか、物語になるのか分からないけれど。彼の為に。彼だけの為に。
 昔、新婚時代に原宿の「生活の木」でハーブやアロマや生活雑貨を買っていた。その店を見つけた。一瞬あの日々を思った。人の記憶の中には色々な思いが色あせぬまま静かに畳み込まれている。それがまるで布を空中に広げるようにぱっと目の前に鮮やかに蘇る一瞬。息を呑んだ。アレから38年がたった。老いたけれど、あの日の私達は変わらずに心の中に生きている。時間がもっとゆったりと流れるようになったら、畳み込まれていた記憶をよみがえらせて、自分達らしい空間を取り戻して生きたい。