風つよし

 夜半から外で風が強くなってきたなと思った。ふと明け方「洗濯物」を思い出した。制服を洗って乾くのを期待して干したままだった。飛んで行ったらこれは大事。ガバッとおきて取り込んだ。この街は海から山への風が強く吹く時がある。洗濯物が飛んでいってしまうことなどよくあること。あわてて取り込むこともよくあること。だけど明け方にそれはきつい。眠くてしょうがない。
 昨日お風呂に入りそびれた姫は朝起きて悠々とお風呂に入っている。試験中だというのにこの人はこんなにのんびりしていてよいのだろうか。昨日はかえるちゃんから11月にライブがあるからそのチケットを2コンサート分購入の電話があった。お小遣いの範囲で出来ることなのでまあいいか。ただし二日続けて。ちょいと考える。もしかしてテスト期間中だったらいくらなんでも行けない。その時は親分にでも行ってもらうか。たまには彼も若い子の中に混ざって若者気分になることも必要ではないか。