風邪

 姫は体調不良で登校できず。風邪かなと思いつつも何かあるのかと思ってしまう。生きにくさを抱えてみな痛い自分をそっと包み込みながら何事もないかのように振舞っている。時々心も体も『休みたい』と叫ぶ。生理休暇があるように心の休息のためのくたびれ休みが取れたらどんなに生きやすくなるだろうか。
 私が関わっている方たちの老いの姿を見るにつけ、人間のもろさと、それでもけなげに生きようとする強靭さを感じる。しなやかに、老いても、狂いつつも、失っても、しなやかに人間の原型に限りなく近づきつつ人は消えてゆくのかな、と思う。
 最後までその人が握り締めている手の中に何があるのか。愛情があるのか、怒りがあるのか、悲しみか、お金か・・・生きてきたようにではなく最後まで人はその人の生き方を全うしてゆくのだと改めて思う。
 雨・・・・上がりますように・・・・