古道具屋さんていいよね

 パンダ姐さんは古物商の鑑札を取ったらよいと思う。結婚一年半が過ぎたところだが中々面白いものがあって今明治時代の長火鉢を部屋において使っている。煮炊きしているからりっぱである。親分が家具が好きで目利きをしたら中々のものらしい。何しろケヤキの一枚板で作ってあって内側は銅版が貼ってある。アカであるよ。引き出しもきちんと組んでである。明治のものや江戸末期のいとおしいものが生活の中できちんと機能している。面白い人だと思う。私も20代の頃、古道具屋に通って蔵出しの塗り物や皿小鉢を買いあさったことがあったが、引越しの時の大変さから食器を買う事を一切止めてしまった。三人目の子供を産んで育てるときまで着物で通した。流石に四人目になると和服は大変で洋服に切り替えた。いつかどこかに落ち着いたら少しづつ又生活を楽しむ事を取り戻したいと思っている。転勤が多いという事はこんな形で長い年月諦めて暮らす事を余儀なくする。しかし、それはそれなりの生活スタイルだと割り切ってそのストイックさを楽しめばよいのだろう。若い二人の生活が彼等流に整ってゆくのを見るのは楽しい。