自分を大切にという生き方

わたしが関わっている方達の中に本当の意味で自分を大切に生きてこられた方は少ない。皆自分の人生にうらみの感情を持っている。それが人間関係をゆがめていく。そして本人も周りの人もそのことを【もう変えようのない事】として諦めている。もしかしたら自分を縛っている記憶の呪縛がとけたら、違った関係が持てるようになり、自分のもっと素晴らしい人間的な成長が見られるかもしれない事など考えもしない。自分の本当のよさを分からず過去に自分を傷つけ押し込めてきた出来事を判断基準にしている。そのことから解き放たれる事が出来たなら、残されている時間の長さに関わらず豊かな満足のいく人生を送ることが出来るだろうに。
 わたしに出来ることは「自分を縛っている過去の記憶から自由になる」手助けをすること。それを自分がやったと達成感を持って確認できることが、生きる力を生み出す。周りの誰かやカウンセラーがやったのではなく自分が自分の苦しみを解除したのだと言う実感が大切。その為の記憶の整理、現在のごたごたの整理を手伝う事がわたしの仕事。その為に時間が欲しい。一人の人に関われる最長の時間は二年。その前に担当が変わることが殆ど。今日から関わるケースも困難ケースなので何処までいけるか分からないが幸せな人生だったと思っていただけるようなかかわりをしたい。