存在そのもの。

 ロジャースという現在のカウンセリングの基礎を作った人は、彼がソバに居るだけで、クライエントが安心して自分を見つめる勇気が与えられる。存在そのものがカウンセリングであったと、孫弟子の方が書いていました。いわゆる存在職と呼ばれる類のタレント(特別な力)を持った人。今風に言えばカリスマとでも言うのか。(本来のカリスマは、全く違う意味なのですが)そんな人がいると知って、人間ていいものだなあと思いました。知的能力や才能に関係なく「緑の指」を与えられた人がいてくれるって、ホッと救われる気がします。きっと私のそばにもどこかに、目立たないけれど、命の指を持った人がいて、私が気がつかないうちにそっとタッチしてくれて、きっとわたしを元気にしてくれていると感じる事があるからです。
 それは毛むくじゃらの仔猫の格好をしていることもあります。神様は人間を主知主義的にはお創りにならなかったことがわかってほっとしました。測定不能の部分に本質があるって救われます。