ギュダ君がいなくなって

 あれから時間が少しだけ過ぎて、私と同じ悲しみを体験している人に出会うと時、言葉ではなく手触りで、ほんの小さなため息でその心の深い底に横たわる闇を見ることが出来るようになりました。心が共振れするとき、無言のうちに伝わってゆくいたわりがあるようです。これはスキルではなく、もっと人としての関わりの本質的なもののようです。ですから、スキルはあっても知的に走り、心の触れ合わないカウンセリングは、どこか冷たさを残すような気がしています。