泣いた



きみの写真を見つけた
あっけらかんと笑っていた
君のまなざしがあまりにも眩しくて
何もなかったのだと一瞬思った

君がこの世に生まれて
16年間一緒に生きてきたことが
楽しい幻だったのではないかと
君が居た事が夢だったのではないかと
私の心の中の出来事だったのではないのかと


みんな夢だった
本当みたいな夢だった
天使がそっと舞い降りてきて
また天に帰っていったんだ


そう思ってみたら
心が楽になるだろうか

君の写真を抱いて
泣いてしまった