アタリマエの事は何もない

 生活していて、あって当たり前のことなど本当は何もないのではないのかと思うことがある。安全に暮らしている事も、住むところがあることも、そこそこの経済力も、健康も、家族も何もかもある事自体恵みなのではないのかと思う。当たり前のことのように、受け取って生きている自分はなんて傲慢なのだろうとふと思う。何故わたしがこうやってkyouという日のいのちを頂いているのに、あの子はもう居ないのだろう。あの人たちは居ないのだろう。私は何をなすために生きているのだろう。その疑問はふっと私の心を横切ってゆく。さりげなくまるで風のように。