日曜日は、安息日だッたよね、神様

夏林

 今日は,kei君が、ギュダ君の忘れ物を届けてくれた。免許取ったんだって。市内に就職も決まってるんだって。良かったね。彼、クリストファーの木にあってきたってさ。いろいろ報告してきたそうだよ。なんだか、君のほうがずっと大人だって感じがする。どこか、頼りないのは、理科系人間のよわさかもしれないな。なんて思ったよ。
 久々に御茶を立てて飲んだ。秋だから、暖かいものが恋しくなったのかもしれない。
青葉山は、一足お先に秋真っ盛りだった。おみなえしが野生で咲いていたし、栗がポロポロ落ちてきて、その立派なこと、まあ驚いた。スカウト3人、リーダー2人でわいわい「いが」をわって。実を取り出した。結構立派な栗なのに、虫が食べているものが多い。野営地なので、消毒や、薬剤散布をしていないせいだろう。のこのこむっちり太った虫が這い出してくる。姫様は虫大好きっ子だから、「かわいい」「ただ今お食事中です」と眺めている。ほかの子にとってそれは、あまり気持ちのいい眺めではないらしい。ほかのスカウトの世話をしていると、自分の子供のありのままの姿が見えてくる。少し離れたところから、ほかの子供と同じ視線のなかで見ることができるのは、得難いチャンスだ。ふっと、あどけない表情をみて、年相応に幼さが残っているんだと、嬉しくなった。
 留守中に、親分は免許センターに行き10時過ぎにはもう終わったと連絡あり。昔とは大違いだ。ジョナサンとスナフキンは、床屋ではなく美容院へカットに行った。デコボココンビがどんな頭で帰ってくるか見ものだ。このところ、師匠はほとんど、亀並みに眠ってばかりいる。眠り君と改名したほうがいいかもしれない。
 猫王子は飛び切りおいしいご飯を買ってもらって、明日の受難に備えて食べる、食べる、食べる。わが身に起こることを知らず、ご機嫌な姿は、私達人間も同じことではないだろうか。なんだか哀れではあるよ。
 栗は炊き込みご飯になる予定。姫様は来週試験があるのにハリーに捕まってしまった。もう、勉強どころではない。特に5巻は誰が死ぬのか、誰が見方なのか、ハリーが益々いじけ虫になって、読み手をイライラさせる。
 東京で手に入れた聖人の遺物の入ったメダルがある。名前はわかるのだが、何ゆえに列聖されたのかわからなかった。きのう、立ち寄った書院でついに見つけてしまった。結構、愛されている人だったらしい。いわゆるブームになっているらしい。立場的にマイノリテイーに人気があるらしい。エイズ患者とか、アルコールとか、薬物依存とか、自力では出口が見つからない、でも出口は必ず見えてくる。悲しむ人々のお助けマン、イエスに関する聖女です。残念マザーではありません。私だって解ります、彼女の顔は。若い人ですよ。あてたら、偉い。
 隣でダイエットしてるはずの大将が「おいしい」顔をしている。見ると『猫のおやつ」蟹肉入りのかまぼこを「これは、ねこまっしぐら」とか言って,『貴方に一口、私に一口」をやっている。「食べてみる?」イラネー。タラのすり身で、ジョナサンは「ねずみの粉は、はいっていない」と言う。「ねずみって粉になるの?」と聞くやつも居て、もうこいつらの頭の中にカビが生えているのだろう、と思った。