いかにして本を減らすのかということ。友人間で似通った本を大切にとってあって、それぞれ捨てるのは可愛そうだし、取っておくには自分の死んだあと、子どもたちが気の毒だしという話になった。その筆頭が「暮らしの手帖」と「婦人之友」どちらも愛着があっ…
子供の頃雪虫が飛ぶと、もうそれは間違いなく雪の前触れだった。雪虫は青白くふんわりと風に運ばれてくる。アブラムシだとは、あの頃は知らなかった。儚く美しい秘密の匂いのする存在だった。オスには口がなく一週間で子孫を残して死んでしまう。メスもまた…
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