こらえきれずに

薬師堂の隣にあるお社

 また腰痛ベルトを買った。これで三本目。何とかこのおかげで仕事ができた。車から降りるとき今まで気が付かなかったけれど、片足で乗り降りしていたのだった。腰が痛いからそっと両足をそろえて降りることにしたら少しは痛みが走らない。なんとまあ普段から自分の体の動き方に無頓着であったことよ。このところ自分の体からシグナルがたくさん出ていることに、気が付いてもう少しいたわりながら生きなければいかんなあと思った。
 肋骨にひびが入ろうと、足首をねんざしようと、手首を骨折しようと、腰を痛めようと決してそれだけでは休めないのは、人間が相手だから。仕事だからという事よりも、心と心が触れ合うその現場は誰かが代行できない。不思議なものだと思うが、その瞬間は何とか凌げてしまう。車に戻るとため息ものなのだけれど、対面しているときは何事もなかったかのように物事は進んでいく。