どうしても行きたかった

泉ヶ岳のキャンプ場の森

仙台文学館竹久夢二展が来ている。何度かチャンスがあったのだけれどなかなかたどり着けなかった。やっと行くことが出来てうれしかった。姫とは以前から夢二は絵描きというよりもグラフィックデザイナーの先駆的要素が強いよねと話していたが、原画を見てまたそう思った。
 日本には伝統的に小紋や千代紙の型がある。連続模様の中に新鮮な色合いと形を発展させてゆくことは、むしろ古典の中に原型があったのかもしれない。その斬新さとバランスの良さに夢二自身の卓越した美意識を感じた。さらっと描いているかのように見えるが色のバランスがとても素敵だった。もし今この人が生きていたら、適すたるデザイナーとして面白い仕事をしただろうなと思う。
 風呂敷を三枚買ってきた。椿三点。これをいかに形を変えて日常の中で使うことが出来るのか。もっと柔らかな布であってほしかったのだけれど、硬い厚手木綿。大判の物は結び方でバックになるが小判の物は切らないで何かに使うことが難しい。ふとサロンエプロンになるなと思った。きっとかわいいしっかりとしたものができるだろう。