まるで書割みたいな雲

本物の雲

 こんなに嘘っぽい雲なんて珍しいね。いかにも夏の雲でありますって感じ。思わず見とれてしまったよ。さてもう朝から虫が鳴いていることに気付いた。これはまんま秋の風情ではないか。心なしか日中のセミの声も途切れ勝ちだ。もうすぐまた静かな日常になるのだろうか。目くるめく猛暑の暑さはまるでなかったかのように過ぎていった。