いろんなことを考えると

校庭のポンプからはまだ水が汲める


その場に打ち倒れて泣きたくなる。
泣いてどうなるものでもないことは
自分自身がよく知っているので、
今はまだ泣かない。


今はまだ思いめぐらすことを。
胸にこみ上げてくるものを
打ち消すのではなく、
静かに抱きしめている。



私の中の奥深くに
悲しみは湧き出し
その水を汲み上げる時はいまだ来ない。

この水がある限り
私の心は干上がることはない。
いつか
分かち合う相手が汲み上げるまで
私は沈黙していたい。