生活保護

mugisan2015-05-28

 入院が4か月を超えると、生活保護の住宅補助がカットされる。だから少し状態がよくなるとギリギリでいったん退院してくる。すっきり回復しているとは言えない状況であっても、保護を打ち切られると帰る場所を失ってしまうので、いったん退院して又折を見て入院する。この繰り返しで何とか変える場所と治療を確保している。ないかとか外科は入院期間があまり長くないからこの制度は問題ないが、こと精神科になると、長期入院が必要な場合があるから、そのままトランクルームに家財を預けて、居住は病院、ただし病院は住まいではないから住民票はそこではとれない。すでに住んではいないアパートの一室を住民登録し、毎年郵便局に転送願を出して何とか暮らしを回している。住んでいない家財を置いてあるところに生活保護~住宅補助費を出すのは無駄なことだというのは理屈ではわかる。しかし、退院前にアパートを探して、住民票を取り、退院してゆくだけの生活力のある精神の方は少ない。多くの方が退院できずに、病棟から病棟へと変わるだけの暮らしをしておられる。
 精神を抱えても社会人として地域の中で個人の自立とプライバシーを確保した、その人らしい暮らしが理想であるが、今の現状ではなかなかそれが難しい。
 問題を起こさず、地域に役割を持ち、自分らしい暮らしを精いっぱい楽しめるような、そんな地域があったらよいなあと思う。グループホームという方法もあるが、生活保護との兼ね合いは同じ。ここも4か月で退去になる。どうしようかと聞かれれば短期入院でなんとか退院してきて、又調子が悪くなったら入院をしてというしかない。なんと落ち着かない暮らし方だろうか。何とかならないものかと思いつつも、今日一日を心穏やかに暮らす方法を考えている。この日が明日に続いていきますように。