手紙

雲は薄いけど 寒い

   手紙
 久しぶりに君に手紙を書こうと思った
 君は今どこを旅しているのだろうか
 私は君のことをよく思う
 車で走っているとき
 君がいた助手席を懐かしく思う
 そして、君に向かって呼ぶ
 ほんの少しでもいいから、ここに座ってよ
 あの時のように


 
 君がいた毎日の記憶が押し寄せてきて
 私は息が苦しくなる
 なんで、なんで、なんで君はいないんだ
 こんなに母さんが呼んでいるのに
 君がいない毎日は、まるで書きかけの手紙のようだ