降った

雨の雲

 それはもうすごかった。午後から降り出して、やまなくて、ああ積もるなあと思っていたら、本当に積もりだした。積もることよりも見通しが悪くて、周りの風景がもんよりとぼやけて見える。普段視野に入らない電線に着雪してまるで大きな網の中に入っているような錯覚に恐怖を感じる。
 信号が変わってもその先の先のづっと先の信号で車が詰まっていてびくとも動かない。いつもなら15分で走り抜けることのできる道路が二時間かかってやっと通過することができた。普段利用している道だからどこで車が動かなくなっているのかわかるからあきらめたけれど普段知らない道なら、何が起こっているのかわからなくていらいらしただろう。
 バイパスから入ってすぐ渋滞が始まったから、もしここで気が付いていれば一本道を外して迂回したと思う。先を読むことができればあの二時間は回避できたと思う。今後同じようなことが起こったら考えて行動しようと思う。