心に浮かぶよしなしごとを

晩秋の木漏れ日

 もう語るときではない。今は心の命ずるままに死実だけを語れ。そう迫られたら、その言葉に従うことはできるのだろうか。人と人お関係の中で死実の身を語ったら、おそらく人間関係は壊れてしまうだろう。うそで絵はなくてもなんとたくさんの語らない事柄から私たちの関係の安全は保障されていることか。しみじみと人と人の関係の持ち方を思う。

うそをつくことでなく、ただ知っていることをすべて言わないことがどれほど大切なことか。あからさまに知っていることをぶつけてはいけない。