今日、遺族支援の分かち合いの会があった

海辺の道

 お互いが深い悲しみの中で、生きる道を模索している。吐き出しても吐き出しても痛みは心からあふれ出す。空っぽになることはない。一見同じように聞こえる言葉であっても、今日、ここで、このメンバーの中でこぼれる言葉は、今日ここで、あふれてきたもの。決して昨日と、この前と同じ言葉ではない。
 語る人の中にやがて心の調和が生まれ、今生きることと、あの日の悲しみが調和して溶け合って、抱えなおされて、静かに心の中に納まり場所を作っていく。
 時間をかけて、忍耐強く、その人自身の魂をさいなむ悲しみを飲み込む。気の遠くなるような緩やかな時間の流れ。それでも、人はその道を歩く。
 支援するものは、その道のりを伴走する。ともにそこにいることが許されるならば。