今日は穏やかに

 ふと心が柔らかくなるのを感じ取る。それは何があったからという具体的な因果関係ではなく風が吹きぬけるように、木漏れ日がこぼれるように心の中に一瞬の変化をもたらす。もし許されるならば、大好きなノートと書きやすいペンをもって樹木のあふれる空間に行きたい。
 県立美術館は背中に林を背負っておるのでこの環境を満たす。特に一階の喫茶コーナーのカウンター席が好き。ただ自宅からかなり距離があるのでこの雨の中を行くのかという思いがある。

 覚悟をして同じ連絡会の他団体の人のブログを見た。胸に迫ってくるものがあって、読まなければよかったと思った。抗議することを使命としている人の文章は読んでいてひりひりする。私もかなり抗議したい性格だけれど、今の私は寄り添い手当てをしたい方向に傾いている。だから息苦しさを感じるのだろう。今後今以上にかかわりが深くなる人だろうからたまにはブログを読んで言葉にならなかった部分を補いながら行く必要はあるのだろうけれど。役割でなければおそらく私は距離を置いただろうと思った。