明日から雨が降るんだって

榴岡の噴水

 洗濯は今日のうちに早く仕上げておかなくては。この頃の天気予報は生活情報として欠かすことができない。空を見上げたり風を読んだり経験に裏打ちされた読みは不要になった。なんだかとっても大切な経験値が必要なくなってしまった。もし誰かが予報してくれなかったり、その情報が入らなくなったら、いったいどうやって天気を読むんだろうかと思った。たとえばキャンプ場であの雲が気になる、これから雨が来るか、風が吹くのか、夜中はどうなるのかの判断は自分でしなければならない。私にとってとても大切な能力なんだけれど。空気を読み、風の匂いを嗅ぎ、雲の流れを予想する。そんなことを日常の中で大切にしてゆきたいなと思う。もしかしたら昔からあったはずの生活の知恵はこうやって失われ、ごく一部のそれがなければ困る人たちの間だけで伝えられてきたのかもしれない。