めでたくもフリーデイ

県庁前の若銀杏

 今日の仕事が前倒しで先週やったので今日はめでたくも自分のための時間になった。被災支援で博物館に「おもしろ美術ワンダーランド」の展示が来ているので見に行くつもり。日曜美術館で紹介していたような記憶があるが。時々中央の有名美術館が自分の展示を被災地に持ってきて割安で被災者に見せてくれる企画をする。今回はサントリー美術館の展示。被災地であってもたまにはこの世の苦しさを忘れられる瞬間が必要。もうすぐゴッホのひまわりも来る。(ゴッホ、わざわざ見に行ったんだよねお金をかけて。)
 

 現実が痛みに満ちているからこそ、一瞬自分にもほかの世界があるんだよと思い出したい。逃げるのではなく心の窓を開けて違った風景を見る。それもまた私の生きている世界であり、現実であるのだから。苦しいとき人は他にも窓があることを忘れてしまう。苦しければ苦しいほど窓を思い出すことができる人は強い。自分の力で自分を断たせることができる。その力の差が生きる強さになってゆくように感じる。神は一つの窓を閉じられたとき、ほかの窓を開いてくださる。信じて暗闇に耐えることができるとき人は自分の未知の力に気が付く。自分を知っているようで案外人は自らを知らない。

 この宝物の一日をどう大事に使うのか。わくわくする。明日からの後半はまた目いっぱい予定が詰まっているから、今日だけは自分のために使おう。ああ…まるでアイスクリームのようだ。