毎年のことなのに

はるの風が吹く

復活祭前のこの四旬節の間に、今年は何を捨てようか何から身軽になろうかと真剣に考える。四旬節はいったん自分の生き方を振り返り吟味しそこから脱却し新しい生き方をするための禊の時間だから。荒野に退くというけれど私の荒野はまさにありふれた日常そのもの。この中で日々自分を振り返り内省しそして何に死ねば身軽になれるのかと思いめぐらす。それは読みたい本だったり、好きなドリンクだったり、親しい友人とのくだらないおしゃべりに費やす時間だったりする。端から見たらすべてがどうでもよいもののような塩梅だけれど、私なりに順位や意味合いが異なったりしている。それを「本当に必要なことなの」と自らに問い直し、切り捨ててゆく。断捨離は仏教用語であるけれど、キリスト教にも同じように捨てることの大切さを一年の中でしっかりと考え実行する時間が組み込まれている。