昨日はこれでもかというくらいに悪魔が笑った

ケヤキ並木は紅葉もいい

 とにかく朝から夜九時まで私は車で移動しながら仕事を続けた。自分の仕事だけではなく、家族の移動にクルマを運転することを間に挟んだ結果だった。極め付きは、最後の仕事に向かう夕方、横転事故の直後の現場に差し掛かったこと。とても嫌な気持ちだった。この年の暮れにさぞやダメージは大きいだろうなと思った。仕事から戻って、気持ちのささくれを感じた。一つ一つは大したことではなかったにしろ、いくつも折り重なった疲労感はこんなにも気持ちをささくれさせるのかと思う。
 気持ちの立て直しは、周りの人間に対しての最低限の義務だなと思った。