担当の方が深夜入院した

ごんちゃんの好きなところ

 病名は分からないが、しばらくの入院生活になるらしく、あす病院に面会に行く。あと僅かで100歳になる年齢なので一度入院したら失うものが大きい。病気は治るが、体の機能は失う。一人暮らしができなくなる人も多い。それを思うと今回の入院生活が短ければよいのだけれど。
 高齢者が自立生活を全うして旅立っていくのは難しいことなのだと思う。家族に囲まれて助けられながら天寿を全うできた時代には、今のこのような孤独な状況は考えられなかったかもしれない。いや、やはり家族の中での孤独も葛藤も大変なものなのだ。どちらが気楽かはわからないな。
 外は冷たい風が吹いている。コート無しで歩くことは辛くなって、衣替えをしていないから、姫は今日は震えながら出勤した。コートどこにしまったか、思い出せない。