入団式をした

やまぼうしが赤くなる

二人の入団。嬉しい。少女が自分の力で自信を持って生きて行ける人になること。それがスカウト活動の根源にある。
 女とか男とかではなく、人間としての自分を受け入れてそこから人間として成長する。それは男にとっても女にとっても幸せなことではないか。そのことをスカウト活動の基本としたいのだな私は。
 女子だけの組織であることをどう捉えていったらいいのか正直悩んでいた。男性がいない集団でいかに人間力を磨くのか。それは基本的に排除ではなく、社会的には不自然な環境を作った上で、男に頼らなくてもできるんじゃないか私は、ということを一貫して積み上げてゆく体験学習。そしてその上で実社会で協力して男女で役割を持つ。できないから頼るのではなく、できるからこそ協力し合えることを知る。
 そのことを嫌う先輩たちも居る。良妻賢母、強い母親像。それだけではこの多様な社会には適応できないことに気が付かない人たち。気が付かないで生きてきたのだなあと思った。それはそれで幸せなことなのだろう。しかし、私は今、男だ女だという視点ではなく、人間としての自分が、たまたま女の部分に所属していることを自覚して、そこから自分を活かす、最大限に自己実現することを「可能性として」知ることの大切さ。
 そんなことを思う。しかし、現実には玉あらない気分になることも確か。価値観が違うなあと年齢が上の人達の発言から思う。ぶつかっても無理な話だからあえてぶつからない。80歳近い現役世代にいまさら考えを変えていただくことは帰って彼女たちの生きがいを奪うことになりそうで、それはそれで弊害が大きい。現実に即して具体的な活動の中で軌道修正を繰り返してゆくことのほうが現実的で効果があると思った。現役にいつまでも古い世代が居座ることは良くないなとも思う。引退のたいせつさ。世代交代の大切さを思う。