内科に行って薬をもらう

 はっと気がつくともう薬の残量がない。一ヶ月の回りが早いと思うのはこんな時。血液と尿の検査も今日はした。震災直後は、全壊被災者は医療費が無料だったから、検査もためらいがなかったけれど、今は「やりましょうね」と言われると、お金あったかなと一瞬ためらう。たかだか一万以下の検査費用であっても。
 この感覚は、私の仕事にとってはとても大切な感覚。私が関わっている方達は、ぎりぎりの暮らしの方が多い。たとえ痛みがあっても、体調が悪くても、とことん我慢する。そしてやっとのことで、お金を捻出して病院に行く。保護を受けていれば、医療費はただになるけれど、それでも我慢する。生きることのすべてが「迷惑をかけまい」という努力で結ばれている。私の暮らしは、そこまでギリギリではないけれど、それでもこの感覚は共通するものがある。安倍政権になってから、暮らし向きは如実に苦しくなってきた。物価は食料品のようになければ生きてゆくことができないものまで、高くなっている。量目が減っている。あからさまにくらしは圧迫されつつある。なぜ生きるのに必要な物の無税化ができないのだろうか。だれでも買うものに課税するのは収税効果が上がる。確実に取れる。それであっても、非課税にして欲しい。