選挙

 TVで各政党の党首が自分の意見を述べているのを聞きながら、今日、出会った人々のことを思っている。生活保護も受けることができず、年金だけで生活している人の死ぬまでの時間を、貧しさに耐えて行く人生に対する恐怖を、この人達は想像だにできないだろうな。食べるもののない不安と、ひりつくような飢えをこの人達はわからないだろうな。景気が回復して行くと手でイメージを示しながら語る政治家の暮らしと、多くの社会の底辺に生きる貧しさを思う。ワゴンを漁るのではなく、普通に店に並んでいる野菜を買いたいものだ。値下がりに成るのを待って夕方遅く買い物をしなくてすむようになりたいものだ。千円札ではなく万札を持ってみたいものだ。そう思っている人々の悲しみを想像できるだろうか。