こどもの日は

おいしいもの!おいしいもの!

本来母たるひとに捧げられた日だった。
一つの命を産み育ててゆくことの尊さが、
あまりにも無造作に扱われてきた。
戦争の時代を過ぎて、
この国の人達は
女は兵士を生む道具ではないと気がついた。

そして
子どもたちが健やかに育つことを
喜べる女達がいていいのだと思った。
母親たちが
涙で自分の子供達を
戦場に送り出すことがないようにと願いながら。