幾度かのフランクル

心のなかに穴が空きそうになると、繰り返しフランクルを読む。この悲しみにも物語があり、この悲しみゆえの意味があるのだと響いてくる。慰められるとか癒されるとかということとは全く違う。もっと激しく持っつ深くそれは私の心の底から突き上げてくる。生きることの、この命を生き通すことによって見出される存在の意味をつかみとる。他の誰にとっても無意味であるかもしれないこの人生がったったひとり私にとってはいみのあるものであり、私が生きる根拠となる。