丸一日

ゆりあげ・街がひとつなくなった

 ただ無心に伝えるべきものを伝え、手渡す。養成講座を受け持つとき先人が伝えたいと願った物を損なうことなく、且つ現在私たちの生きている世界のニーズに応えていけるものを足しもせず引きもせずに手渡すことを願う。正確な知識を伝えることは不可能ではないが、ニュアンスを伝えてゆくことは難しい。私が出すぎず、かといって私がそこに確かにいることを心に刻む。
 研修を受けた人たちの振り返りを読ませていただきながら、何とかなすべきことをなしたと思った。