一年と一ヶ月

 あの日から一年と一ヶ月が過ぎた。日記を開いてみるとやっとこの日ガスが来てお風呂に入れたと書いてある。あの日から今日まで様々なことが私の人生にも起きた。今も思うに任せないことも多い。それでも時は巡り季節は春に向かってゆく。精一杯生きてきたように思う。気を抜かずただひたむきに生きてきたような感じがしている。私だけではない。みな、懸命に生きてきた。それがむなしく終わらないことを祈る。