大陸から黄砂がやってくると

せきれいは飛ぶより歩く

この街にも春がやってきたと思う。やがて桜も咲くだろう。大陸で亡くなってあの国の土になった子供たちが黄砂になって懐かしい母の国に帰ってくる。そんな詩を読んだことがある。しみじみと身に染みて言葉をかみ締める。たとえ好ましいものではなくても、遠く大陸を渡ってきたものであれば愛しい者に心を結ぶ絆となる。