年度末

 毎年のことだけれど年度末には担当替えがある。何とか年月をかけてやっと御互いに歩み寄って作り上げた信頼関係も叉ゼロからやり直し。仕方のないことだけれど無残な気持ちもする。もしこれが学校のように御互いに最初から年限を切った関係だったら叉違ったのかもしれない。私たちの仕事は事務的に割り当てられるから、御互いに予測がつかない。諦めてください。叉ご縁があればお目にかかることもありますからと言うしかない。そうやって何年か後に叉担当になって、かつて手を焼いた元気満々の方が、最早寝たきりになり、施設に訪問と言う形になることも有る。老いは決してその歩みを止めることをしない。無残な思いをかみ締める。