いつもの一日がはじまる
訪問業務。一時金は人生を大きく狂わせてしまうものらしい。
持ちつけないお金は結局思いつくまま消費されて消えてゆく。
貧しさとは哀しい物だな。
そのお金で何かを始めるとか、
明日のためにそのお金をいかして使うことが出来ない。
だけど、
今思いついたあれがしてみたい、
これが欲しかったという気持ちを満たすことが
果たしておろかなことだと笑えるのだろうか。
夢を見ているのかもしれないと思いながら、
夢を食べている。
そんな人のささやかな思いが胸に痛い。
この夢が必ず終わることを知っているし
それから先に何もないことも知っている。
だから今だけ
ささやかな夢を食べている。
私は その夢を見守っている