自分に向かって

木彫りががんばっている

おい、もう少し歩き続けようよ。未だ何も変わっちゃいないけど、ここから少し穏やかな場所へ、生きていることが苦しくない場所にしてゆこうよ。哀しいけれど、むなしいけれど、もう一歩先にいこうよ。
町中のいたるところに、こんな思いが溢れている。誰か外の人に押し着せられるのは苦しくて嫌だけれど、自分が自分につぶやくなら、「うん。そうだね」と言える。
そんな片隅に置かれた「頑張ろう」をカメラで探してみた。この言葉が、この街から消えるのは何年先のことなのだろうか。誰もが空気のように感じてそして消えていくのだろうか。

人生のうちには何度か地を這う思いで頑張らねばならないときがある。今がその時なのかもしれないな。