東北北海道地区成人研修会

盲導犬デモンストレイション

 今年は当番が盛岡。久しぶりに高速バスで行く。宮城からは七名の参加。皆それぞれの事情を抱えながら年1回の研修会にやる気満々。私と姫は疲れがたまってきて体が重い。姫は若いリーダーたちのグループに入って私とは別行動。19歳は子供でもなく大人でもなく。遠くから眺めていると自分の傍にいるときは見えないいろいろなことが見えてくる。ふといきなり、この子を手放すときが来るな、もうすぐと思う。その時がきても静かに手を離してゆく事が出来るような自分でありたいと願う。
 私は長老の方々のグループだった。私もこの年代になったのだな。先輩たちの言葉をまとめながら、自分の引き際を思う。
 人間はこういう形でしか自分を確認できないのだなと思った。被災三県のリーダーたちと被災しなかった地域の人たちの気持ちのずれも感じた。被災しなかった人たちが被災者に対して申し訳ない気持ちを抱くことが逆に辛かった。この気持ちは日ごろ自分自身が被災被害の大きかった人に対して感じる切ない思いと共通するようにも感じる。自然に相対するつもりでもどこか引いている自分、言わずに押し殺している自分を感じる。