エントランスに張り出してある日程

かごです

 工事終了予定を見て絶句・・・12月と書いてあった・・・まだまだ籠の鳥生活は続くのだな。
 雨が強く降っても音が聞えないから判らない。今日はベランダの工事が入るからすべての物を取り去り、しっかりと窓を閉ざし施錠して過ごす。クーラーがないからその蒸し暑さは想像を絶する。台風が来ているから気温は上がり大雨が降っているから湿度はすごい。まあ・・・・・スチームバスみたいなものかな。



 たまりかねてシャワーを浴びる。洗濯物は干せないので親分がコインランドリーに持っていく。
 毎回この繰り返し。洗濯物がからりと乾かないのはかなり大変なことだと判った。その都度300円はかかる。洗ったものを生乾きにして午前中にランドリードライする。毎回と言うのはなかなかの負担。こういう費用は目に見えないものだけれどトータルで計算するとかなりの額になる。大きな紙袋ひとつを運んでゆく労力だって、待っている時間だって本来労働経費に計算されるべき物だ。被災者はお金が消えてゆくと嘆いていた人がいたが、本当にそうだねえと思う。なってみなければ判らないことだ。
 阪神の支援をしていたときいったいどこまでわかっていたのだろうか。判らないままに手探りで支援の方向を探っていた。今、同じ被災者として見えているもの、体験しているものを土台に考えていける。それでも私の体験は極一部分でしかない。はるかこの上に積みあがる大変さ、悲惨さに私はまたたじろぐ。そして自分の出来ることを一歩進めていく。
 また一歩、そしてまた一歩。それしか出来る方法はないと今思っている。