哀悼

こんな文字をあちこちで見ます

 彫刻家の佐藤忠良氏が亡くなった。大好きな作家だった。辛いとき、哀しいとき、宮城県立美術館の彼の作品に慰められた。力強い群馬の人、素朴な人々の顔、顔、顔。なにげない、ごく普通のひとびとの顔ににじみ出る穏やかさ、強さ。
 端正な女性の美しい彫刻で有名だが、この人の作品はその秘めた人間へのまなざしの暖かさ、さりげない慰め。彼の作品は見る人を傷つけない。ご自身の子供たちをモデルにした小品がなんともかわいらしい。
 今まで、大事な人に贈り物として忠良さんの猫のブローチをミュージアムグッズで買って贈り物にしたけれど、自分の為に買えるようになったら買いたいなと思った。作品はとても手が出ないから(もう販売終了かもしれないな。カタログから消えていた)