穏やかな春の一日

手を伸ばせば届きそうな、旅の目当て

 今日は自死遺族の方たちと一日を過ごした。一人一人の思いの深さを分かち合うことは、新たな自死を引き起こす危険を少し薄めてゆく。生きることが苦しいだけではなく、お腹もすけば、眠りのときも在りそれぞれの痛みに満ちた実感が響きあうとき、不思議な優しさがわいてくる。人間という生き物は何と暖かないとおしい生き物だろうかと思う。
 この活動をこのグループで始めてもうすぐ6年になる。一日としてこの活動から自由になったことはなかった。いつこの場所から去ろうかと思う時がある。いつまでも始めた者がいては、次が育たないと思うのだ。
 引き際を考えることは始めたものの責任だとも思う。