親分は入院した

柔らかく雲はひかりを包み行く

 姫と二人で入院の手伝いをした。荷物を置いてゆっくり帰った。姫とぶらぶら歩きながら玉沢で桜餅と道明寺を買った。寂しいときはおいしいお菓子とおいしいお茶に限る。入院の荷物のなかでタオルケット・バスタオル・フェイスタオルのバックを忘れた。家の鍵をあけたとき寒いと感じた。いつも部屋を暖めてくれていた人がいない家は物理的にも精神的にも寒さをじた。
 仕事に行ってケースを一件担当してから、忘れ物を病院に届けた。ベットの上には外出許可証。彼はニュ委員前に「時間がある限り歩く・身体を動かす」と宣言していたからドクターと話し合って自分の気持ちのとおりに始めたのだろう。電話をかけみいたら「青葉山のふもとまで行ってきた」とのこと。待っている時間がなかったのでメモを置いてきた。「あまりはりきらないで。三日で病院を追い出されては困るでしょ」自分の健康管理の甘さが招いた今回の入院。自分の努力で何とか早期に切り上げたいと思っているのかな。何となく楽しんで取り組もうとしているようだ。それでもいいと思う。