クリスマスの準備

 明日は募金の後お昼はおむすびを各自持参していただく。今までは帰りにミス○ドーナッツをご苦労様とみんなで頂いていたが「飢餓と貧困の募金をしてその帰りにご褒美のドーナツを頂くのは何か変だと思います」との意見があり、自分からその違和感に気が付いたんだねと、いうことで。今年は、いつもどおりスカウト弁当の梅干のおむすびと各自の水筒のお茶でお昼は頂くことにした。
 その後、ページェントと各自の持ち寄りでささやかなクリスマスのお祝いをする。クリスマスは贈り物を貰うことが目的ではなく、持たない人に分かち合うことに意味がある。もちよりはそういう意味合い。持たない人というのは、物だけではない。トモダチもまた大切なもの。伝統的にクリスマスは「この日一人ぼっちの人がいないように」「寂しい人がいないように」と教会で一緒にお祝いをする。一軒一軒の窓の下でキャロリングをしたりする。
 この集会で、スカウトたちは、自分には家族がいることに気がつき、改めて自分の置かれている幸いに気がついて欲しいと思う。自分が幸せであるということ、日々の生活が守られているという意識を持つか持たないかで、人生は違ってくる。このささやかな毎日の暮らしこそが何よりの恵みなのだ。これを持つことが出来ない多くの人々が世界中にいる。
 いつか大人になったら、ではなく、今、ここからその人たちに思いを致すことが出来る人であって欲しいと願う。平和は私たちの家庭から、今というこの時間から実現されていくものだから。そして大人たちは、子供たちのその権利を奪うことなく、守れる存在であって欲しい。基本的人権にうたわれている「幸福に生きる権利」はすべての人の権利なのだから。