教会に行ってミサ

 今日は引退なさって司祭の家でお暮らしの二人の神父様が祭服をお召しになってお二人でミサを立てた。ゆっくりとしたしぐさで穏やかな時間が過ぎてゆく。あまりにも私たちの日常はあわただしく機敏だな。こんなにゆっくりと過ごすことは豊かなことだなと思った。
 ミサが終わるとお互いに、誰もが話をしたくて相手を捕まえようと手を伸ばす。腕をつかんで振り向かせてまで話したいことがある。聞いてもらいたい。たわいのない日常の出来事の数々。孤独が見え隠れする。いつの間にか連れ合いを亡くして一人になった方たちが増えてきた。病気を抱えて自分の残り時間を数えている人もいる。みんなそれでも今を懸命に楽しみ、祈り、生きようとしている。
 自分はもう失うものは自分の命だけだからと、私たち家族の為に祈り続けていてくださる方たちも居られる。祈りに守られて生きている。私たちはこうやって命の絆で結び合っている。私もまたその方たちの為になすべきことをする。
 お互いが相手の知らないところでひっそりと相手の為に祈り、自分に出来る小さな捧げものをする。その方たちに何か起きたら私たちは何を置いても駆けつけて助ける。私たちは同じ幹の枝だから。
 やっと教会を出て、野菜や果物を仕入れに三本木の道の駅まで足を伸ばす。そしてまたここでもハックルベリーと出会う。もしかしたらこれって今年の流行の物かなと思う。三本木の道の駅でおいしかったのは「ホヤの串焼き」塩味とホヤの味だけ。海のパイナップルと呼ばれるけれど濃厚な磯の味。食べなれると癖になる。いつもは酢の物で頂くが今日はくしに刺して炭火焼で頂いた。もう・・・おいしい!!ここでは紅玉とベリーと地酒を手に入れた。大根葉がなんと一束80円。野菜が軒並み昔の値段で買える。
 夢中で買ってしまった。これを腐らせたらきっと後悔する。火曜日から怒涛の一週間が始まると判っているが、頑張ってみたい。不思議なことなんだけど野菜が沢山あると「ヤルゾッ!」って気分になる。果物があると保存食やおやつを作りたくなる。嬉しくなる。