このところ粉いじり

雲の上の空に秋が見える

 なんとしてもきしめんを食べたかったので粉を打った。寝かす時間を考えて、午前中に電話で親分に。夕食に間に合うように打つには午前中が勝負。粉200グラムで4人分のきしめんができる。粉をこねていると幸せな気分になる。手を通して何か暖かいものが伝わるのかもしれないな。手作りは物を作り上げると言うだけではない何かもう少し暖かな優しいものがこめられているように感じる。
 毎日食べる物の中に少しでも自家製の物を加えていきたいと思う。買えばなんでも手に入る世の中だけれど、お金で買えない物もある。生活技術はいつどこで必要となるかわからない。何もないとき必要な物を作り出せるのは積み重ねられた日々の暮らしなの中での技術なのだと思う。一度身についた力は自分のためだけではなく、誰かの生活を豊かにするかもしれない。そう思うと家庭の中のささやかな喜びがとても大切なものに思える。