ブルーベリーそっくり

美術館の庭の空

 思わず二袋700gを買った。ジャム用・生食不適と書いてある。ブルーベリーの一種かと思うくらいそっくりだ。生食はできません?どんな味なんだろうか。一粒食べた。ゲロッ。何だこの味も素っ気もなく、ひたすら「あく」の強いものは。ハックルベリーで検索しても判らない。後ろに「ジャム」の単語をつけて検索してみた。ぼんやりと何かそれらしき物が見えてきた。このエグさは茄子科の植物の灰汁だと見当をつけて検索を続け探してみたら見つけた。イギリス系の種会社のところに茄子科の植物があった。正式にはガーデン・ハックルベリーという人気の果実。西アフリカ原産と書いてある。思わず自分の舌に「あんたは偉い」といった。とりあえず砂糖をまぶしてチャックパックに入れて冷蔵庫で寝かす。明日とろ火で煮込んで裏ごしして仕上げる。何しろアントシアニン、カロテンなどブルーベリーの比ではないのだから。目の弱い我が家の住人にとってこんな心強いものはなかろうが。ついでにイチジクも買ったのでこれは甘露煮にする。
 今夜は餃子の皮にリベンジ。そして私は勝った。勝因は細くて短い麺棒。丁寧にこねて皮の周りを薄く延ばし中央部の二分の一の厚みにしてゆっくりと90度回転しながら円形にしてゆく。くるくる回しながら直径8cmに仕上げる。粉は薄力粉と強力粉同量。ゆっくりとやさしく練り上げる。打ち粉をしながら皮を作る。フライパンに油を敷いて、底を軽く焼いたら水を入れて蓋をしてしっかり蒸し挙げる。
 モチモチしておいしい。水餃子と比べると一味重いけれどお腹にしっかり収まる。皮を手作りで安定して作れるようになったので餃子は材料費半額で作れるようになった。ちょっと嬉しい。
 こうして盛りだくさんの休日は終わった。頑張ったね。ちょっとだけれど。