募金

 まだ準備中だったのに「もう終わったのですか?。私も昔はガールスカウトだったので」と若い女性が駆け寄ってくれた。開店一番のお客様が先輩スカウトだったのは嬉しかった。ユニセフの募金は小さい子どもを抱えた親御さんにとって気になることらしい。わが子が幸せであるように遠い国の子供たちも幸せであって欲しいという願いを込めて募金してくれる。若い女性よりも若い男性が募金してくれる。カップルで来て彼が入れて彼女が見守っている姿が多かった。小さなクラフトを手渡す。手づくりのフェルトとビーズと刺繍糸で出来上がった「風ぐるま」。風ぐるまはいつも風に向かってまっすぐ顔を向ける。そうしなければくるくる回ることができない。物事にまっすぐ向き合って自分らしくあって欲しいという願いを込めて。もちろん幸せの風をまっすぐ受けてという意味もある。

 夜カウンセリング訪問が終わってしみじみとよい一日を生きたと思った。さあ熱が出ないうちに寝るぞ。今日はよい夢が見られそうだ。留守中に大将が「遅くなったけれど」と母の日のカーネーションの鉢とピンクのガーベラを持ってきてくれていた。カーネーションは淡いクリーム時に濃いエンジ色の斑と縁取りがある花。彼の優しさが嬉しい。