春はどうした

雲が層になっている

 うららかな日なんてほとんど無いではないか。うらうらと暮れてゆく日が恋しい。今日も寒くてまるで冬のような一日。夕方はしっかりと雨になった。花の季節はこんなに寒かったら、虫が飛ばず、受粉もできないのだろうに。去年も夏が無いままかっと暑い何日かを体験しただけで過ぎていってしまった。今年もまた冷夏のような予感。夜はまだストーブをたいているし、コタツも使っている。光熱費がかかるのは北に暮らす者の宿命だけれど、それにしても寒いな・・・
 それでもきっとことさら今年が寒いわけではないのだろう。春の暖かさにあこがれて、穏やかな日差しにあこがれて、この締め付けられるような寒さから脱出したくて、きっと暖かな春を夢に見ているだけなのだろう。