チリ地震津波

陽炎のように

早朝ラジオのスイッチを入れた。チリで大きな地震があったという。とっさに1960年のチリ地震津波という単語が頭に浮かんだ。あわてて起きてネットでチリ地震の記録を調べる。遠い国の地震であるが、過去に何度か東北の太平洋岸は津波に襲われている。蛙ちゃんの居住地区は過去に被害を出している。今朝様子を聞いてみた。彼女はそこら辺のことはきちんと把握していたので安心した。何を持って逃げるか。猫三匹。遺骨。写真。手紙。情報源および通信手段としてのパソコン。後は失っても何とかなる。他人にとっては何の価値も無いものが当人にとってはもっとも大切なもの。なんて不思議なことなんだろ。人がいざというときに失いたくないものは他者から奪い取るものではなく、その人だけの大切なもの。何に価値を置くのかということでその人の生き方が見えてくるものだなあ。いざとなれば命を除いて失っても生きていけるものばかりだ。それにしても、このごろの地震の多さ。被害の大きさ。私の住んでいる街も、もうすぐ大きな地震が来ると予想されている。日々の暮らしの中に何の変化も無いけれど。